インターンシップは、社会で活躍する様々な大人と関わり、出会い、本気で働くことができます

インターンシップは、社会で活躍する様々な大人と関わり、出会い、本気で働くことができます
プロフィール
佐藤建 宮城大学 事業構想学部 3年(当時)
受入企業
株式会社岩見組
企業HP
http://iwamigumi.web.fc2.com/
プロジェクト概要
http://www.project-index.jp/intern/5408
佐藤建_3
名前 佐藤建
学校 宮城大学 事業構想学部 3年(当時)
受入企業 株式会社岩見組

インターン先、取り組んだプロジェクトについて

岩見組は、官公庁の土木工事や住宅外構一式の設計施工・工事を手掛ける建設会社です。地域からの信頼が高く、特に震災以降復興事業を中心に地域で活躍しています。
しかし、岩見社長をはじめ、社員の方も地域に対する不安や経営に対する不安を持っており、社内で会社のことを話し合っていました。
その中で、岩見組の理念でもある「心豊かなまちづくりを」というテーマのもと、人から感謝される、また思いやりや人間味のある外構づくりをしようという話が上がりました。
5年後、10年後を見据えて、地域の方が安全で快適な生活を送れる、さらには新たに地域に人と人の交流が生まれるような新商品を開発し、地域の困りごとを解決する。そんな目的で「やさしい外構商品開発」プロジェクトが始まり、私がインターン生として、中心となって進めていくことになりました。
半年間のインターンプロジェクトとしては、新商品のモデル案を完成し、販売の仕組みを整えること、そして新商品の受注1件を獲得することを目標として掲げ、商品のアイディア出しや試作品の作成などに取り組みました。

インターンをすることになったキッカケ、理由

大学2年生まで、学内のサークル活動や学外の学生団体で活動する中で、周りに助けられることが多く、自分自身の未熟さを感じたり、成長したいという想いが強くなっていました。
また、今の大学生活に何か物足りなさを感じていたということもありました。
そこで、何か自分で成し遂げたい、学生時代に他の人とちょっと変わった経験をしてみたいと思い、インターンシップフェアに参加しました。
どこでインターンをするかは迷いましたが、もともと住宅に興味があって大学も建築系に進んできたこと、何か世の中のためになるようなものを形として残したいという想いがあったこと、また祖母の家があり遊びに来ることもあるなど、幼いころから関わりのある山元町で復興に貢献したいという想いもあったことから、岩見組でインターンをすることを決めました。
「山元町は少し遠いかな…」などいろいろ考えましたが、やるなら今しかないと思い、直観と成長したい思いでインターンすることを決意しました。

インターン中、ぶつかった壁

5月末に社内でプレゼンを行い、新商品案を2案に絞るという目標を掲げていました。しかし、私が考えたアイディアはどれも世の中にあるようなありふれたものばかり。また外構自体も種類が多岐に渡るので、そもそもどんなものが「やさしい外構」のコンセプトに合うのか悩み、一人で考え込んでしまいました。ついには作業をする手も止まってしまい、何か行動を変える必要性を感じました。
また、新商品の方向性が固まった後も、7月から実験が始まったのですが、実験・試作を進めていっても、なかなか先が見えてきませんでした。
このまま進めていってもうまくいくのか、もっと他にやるべきことがあるのではないかと、悶々としながらも作業を進めていました。誰かに助けを求めようにも、何が分からないのかもわからないので相談することもできず、一人悶々としていました。
目標に対する道筋も見えておらず、そのまま制作を続けたものの、いずれも求めていた性能、商品化できるような性能には至りませんでした。自社だけではどうにもいかず、他社と連携する必要性を強く感じました。

どのように壁を乗り越えたのか

新商品案のアイディアを出す際は、近くで作業をしていた社員の方に自分のアイディアについて話をふってみました。すると、社員の方が考えているアイディアを把握することができ新たな視点の発見が多くありました。また、自分のアイディアについても様々な感想やアドバイスを頂き、アイディアの質が高まり、資料作成に弾みがつきました。結果として、52個のアイディアを社内で共有することができました。
実験・試作で行き詰った際は、何か新しいヒントがないかと、中小企業家同友会主催の異業種交流会に参加しました。当日は他企業の方から新商品に対し様々な意見・感想をいただき、また参加者の方から専門家の大学教授を紹介していただきました。先生とのディスカッションの中で「里山マット」というアイディアが生まれ、再出発のきっかけを得ることができました。どうしても困ったときは周りの人の助けを借りることの重要性を実感しました。

インターンで何を達成したのか

約1か月半の実験の末、新商品のモデル案を2種類完成することができました。「山元町の里山マット」として商品化を目指していきたいと思います。また、インターン期間中で、受注候補先も1件確保することができました。
一方で、販売の仕組みを整える段階には至ることができませんでした。
個人の成果としては、正直できたことよりできなかったことの方が多かったです。特に時間の使い方に関して非常に大きな課題が残る半年間でした。
ですが、以前より自分から口頭やメールなどで伝えたい情報を伝えることなど、主体的な行動が増えてきたと思います。
また、今回の半年間のインターンシップの取り組みが河北新報朝刊に掲載されました。今までやってきたことが決して無駄ではなかったということを実感しました。

サイトを見ている学生へのメッセージ

インターンシップは人生、学生生活における手段の1つに過ぎません。
私は大学3年生の節目を迎えるに当たり、今までの学生生活の中から自分に足りないものを見つめた結果、インターンシップに挑戦することに至りました。
4年間という大学時代は、社会に出る前の大事な準備期間です。
4年間で様々なことを考え、選び、行動し、その積み重ねが今後の自分の人生に大きな影響を与えていくと思います。
また、私が人生、学生時代で特に大事だと思うことは「人との出会い、つながり」です。
最近の日本の若者は夢、ビジョンが無いと言われていますが、それは自分の価値観を刺激し、変えてくれるような魅力的な大人との出会いが少ないからだと思います。
ですが、半年間のインターンシップ活動では、社会で活躍する様々な大人と関わり、出会い、本気で働くことができます。刺激も学ぶことも多くあります。
何か今の学生生活に物足りなさを感じている人は、ぜひ半年間のインターンシップの中で一生の宝物を見つけてください。
必ず自分にとって素晴らしい経験が得られると思います。そして今後の人生に間違いなくプラスになると思います。

ひろかっちん(ワカツク)

プロジェクト概要

ひろかっちん